考えまとめノート

難しい言葉を使わず、かみくだいて書き残すブログ。

本田宗一郎という伝説 〜web技術者へのエール〜

やりたいことをやれ

やりたいことをやれ

自動車とweb。

業種は違えど、どちらも"技術"がキーワードになるという点では共通している。

その"技術"にこだわり、一代でホンダを世界的企業にまで躍進させた男、本田宗一郎

彼のモノの考え方・哲学は本質的で、数十年経つ今も色褪せない。

そしてその思想は車だけでなく、ITの世界にも通じるものがある。

あのスティーブ・ジョブズのようなニオイがある。

ソーシャルだなんだとバズワードを追うのは自由。

しかし、本気で世界に続く道を切り開くようなサービスを作りたいと思うのなら、本田宗一郎の発想を取り入れてみてはどうだろうか。

幸い本田宗一郎の発想を知るための書籍は沢山ある。

図書館で探して読むもよし。

ブックオフで立ち読むもよし。

Amazonで買って読むもよし。

読み終えたとき、技術者として新たな視点でモノを見ることができるようになっているだろう。

 Amazonレビューより

一般に本田氏を取り上げた書籍は多いが、ご本人が著作されたものの中では一番内容が濃いものであると感じた。巻末の本田宗一郎語録も氏の生き方を濃厚に示す内容である。激動の戦後を子供のような無邪気さを忘れず、顧客第一というタテマエではなくホンネで通した創業者伝。藤沢武夫氏の著作と読み比べるとより面白い。

 

やりたいことをやれ

やりたいことをやれ

やりたいことをやれ

やりたいことをやれ

 Amazonレビューより

 本田宗一郎さんの素敵なライフワークの考えがギッシリと詰められている。

本書は、「一日一話」を改題し、再構成したもので、

1.まず第一歩を

2.得手に帆あげて

3.能ある鷹はツメを磨け

4.自分のために働け

5.幸福な報酬

6.私の宝物

7.時間はすべての生命である

8.冗句はアイデアである

9.喜びを求めながら生きる

10.発明は恋愛と同じ

 から構成されている。

カバーもついており末長く愛書として大事にできます。

これから起業を志す方や、ヒントを得たい方にとって力強い味方になってくれると思います。

「やりたいこと」を見つけて、それがライフワークになり、生活の糧となるというのはとても素敵なことだと思います。

本当に重みのある一冊です。

 

俺の考え 愛蔵版―ブームをつくる経営の秘密

俺の考え 愛蔵版―ブームをつくる経営の秘密

 

俺の考え (新潮文庫)

俺の考え (新潮文庫)

 Amazonレビューより

本田宗一郎のモノづくりの思想と社会とのつながりがこの本でよく分かります。

例えば、汽車の事故が多発し、それを改善しようとしない当時の国鉄と総裁への批判。
「国鉄はすでに圧力団体と化している。(中略)観念的で、過ちを根本的に解決するということを知らない。」
そして当時の国鉄総裁が「国鉄を枕にして死ぬ」とのコメントに、

「そんな観念的なことで国鉄を経営されたらたまったもんじゃない。(中略)国鉄は浪花節企業そのものだ。最低な企業である。」と言い切っている。
...悲しいかな、現在でもまだ似たようなことが繰り返されているような。

一ベンチャー会社から、大企業「HONDA」となって社会的な立場が確立し、それでも筋の通った本田宗一郎のコメントには味わい深く、そして現代にも通じる含蓄がある。

「失敗は成功のもと」という言葉についての解釈も面白い。
「本当に失敗を成功のもとにする人は何人いるのか。これは正しい理論を用いて反省する人のみ与えられる権利だと思う。」

やさしさの中にも経営者としての手厳しいコメントが満載です。

 

人間の達人 本田宗一郎

人間の達人 本田宗一郎

 Amazonレビューより

 経済学者として著名な著者が、「筆を押さえて」、本田宗一郎の語った言葉とその真意についてある種

淡々と記述している。学者としての分析や理論付けをあえてしていないので、読みやすい。それは意図したもので、宗一郎の人と成りが逆に良くわかる仕組みになっている。筆者は本当に、本田宗一郎が好きで、かつ尊敬に値する唯一無二の企業人であり、まさにタイトル通りの「人間の達人」であることが良くわかる好著だと思う。

 

本田宗一郎―世界一速い車をつくった男 (小学館版学習まんが人物館)

本田宗一郎―世界一速い車をつくった男 (小学館版学習まんが人物館)

 Amazonレビューより

最近はすっかり理想の経営者として上げられることが少なくなった様子です。ベンキャーとしてのイメージが古くなったのかもしれません。私が本田宗一郎、稲盛和夫、盛田昭夫等のスーパー経営者の伝記?的なものを読みあさっていたときに手にした本です。本田宗一郎伝説のさまざまなエピソードがあり、ピストンリングや山登りなどの状況はその他の書籍で得たものの、百聞は一見に如かず、この漫画で一気にイメージが明確となりました。本の知識も必要ですが、このようにマンガにしてもらうとイメージは湧きやすい。本を読んで得た知識がこの本と相乗して本田宗一郎像というものを理解しました。結局、本田宗一郎関係で印象に残っている本はこの本です。 

 

 Amazonレビューより

 読了した後、心に伝わってくる、涙している自分がいました。

あっという間に読める本です。

本田宗一郎を表したものとしては、私は一番のものでした。

内容は、基本的に事実とその背景について描かれているものです。

そこから、伊丹さんが感じたこと、捉えたことが違和感なく述べられている感じです。

評伝ということですが、小説のような感じもしました。

 

 

得手に帆あげて―本田宗一郎の人生哲学

得手に帆あげて―本田宗一郎の人生哲学

 Amazonレビューより

 初めてこの本を読んだのは、今から15年以上前の事です。

その後、何度も何度も読み返し、何度も何度も買い換えたのがこの本です。

戦後の焼け野原、混乱期という次代背景において、これほど時代を的確に

読んでおられたのには訳があり、それを見出せる気になった本でした。

『創造的破壊』こそが、今後の日本の混乱期に必要とされることでは

ないでしょうか。その原点がここにありました。

 

私の手が語る―思想・技術・生き方

私の手が語る―思想・技術・生き方

私の手が語る (講談社文庫)

私の手が語る (講談社文庫)

 Amazonレビューより

誰もがその名前を知っている本田宗一郎ですが、本人による書籍を読んだのは本書が初めてです。

いかにも「叩き上げ」の方らしく、文章にも素朴で飾らない感じが行間からにじみ出ています。

それゆえ、頭でっかちな経営者、ぼんぼんの2代目以降の経営者にはない説得力があふれています。

それは経営哲学にとどまらず、一つの人間学ともいえるものでしょう。

単に経営論を学ぶのではなく、一般社員はもちろん、これから社会人になろうとしている方にも非常に勉強になる点が多いと思います。

そして、「仕事にこなれてきた」中堅社員の方にも、自分を見つめなおすためにも読んでいただきたい一冊です。

 

スピードに生きる

スピードに生きる

 Amazonレビューより

 コンサルタントや学者が書いた卓上論だけで語った本と、

一味も二味も違う本です。一言一言の重みが違います。

急成長をした某IT企業の元社長(逮捕された)が書いた本とも、

歴史が違います。

今から40年以上前に書かれた本ですが、一部(給料体系)を

除けば、今でも充分通じる事が書かれています。

時間に対す考え方は勉強になりました。

是非、読んでいただきたい良書です。

 

ざっくばらん

ざっくばらん

 Amazonレビューより

 「ざっくばらん」というタイトルに惹かれて買った。

今から50年前、昭和35年に出版された本田宗一郎氏の第一作。

半世紀前に書かれたとは思えない、彼の語り口には力と夢がある!それが文脈から溢れだしている!疲弊した現在の日本人は一読して元気がみなぎるのではないだろうか。

技術とは、汗と創意、日に新た、細心なれ、国民性論、新デザイン学、ネオ能率論、文化人論、性能と価格....彼の哲学と気さくな語り、エピソード、なにより人の心を機微を良くわかった方なのだろう、たとえ話なども絶品だ。

16歳からの丁稚奉公から、現在の世界ホンダを作り上げた、元気なおっちゃん!

なぜこの人が、「オヤジ」と慕われたのかが良くわかる。

時代が違うから...日本は世界に追いつけ追い越せで追いついた...

昭和の話...などと思わず、素直な気持ちでこの本を手に取ると、

読後には爽快さと溌剌とした心が自分のなかに芽生えていることに気づくかもしれない。

 

本田宗一郎の名パートナー藤沢武夫

また、技術より"経営"に興味があるなら、本田宗一郎のパートナーである藤沢武夫(元ホンダ副社長)の本を強くオススメする。

経営に終わりはない (文春文庫)

経営に終わりはない (文春文庫)

素朴で淡々とした内容で、ページ数もそれほど多くないのでさっと読める。

しかし本の薄さが内容の薄さというわけではない。

虚飾を取り除いているから、このボリュームに収まっているのだろう。

 Amazonレビューより

成功した人間の傍には必ず有能な参謀がいる。

本田宗一郎は技術の天才だったが、藤沢武夫は経営の天才だったと言われている。

この本を読んで、感激したのは藤沢は会社を辞めた後でも本田宗一郎への気遣いを忘れることがなく、文面からもそれがうかがえた。

実際マン島TTレースへの参戦も、戦略も全て藤沢の考えだったにもかかわらず、彼は女房役に徹し最後まで表舞台に出ようとしなかった。
彼らは一緒に会社を運営し、そしてともに辞職した。
本田は25年間でただの一度も実印を見たことがなく、経営の全てを藤沢にゆだねていた。「二人で一人前」それを最後まで守り通した二人・・。

こんなすばらしい話しが本当にあるのだなと、胸が熱くなりました。

 

本田宗一郎の友人 井深大

本田宗一郎はSONY創業者の井深大と仲が良かった。

両者とも"技術者"であり、常識にとらわれない"イノベーター"であった。

似た者同士だからこそ気が合ったのかもしれない。

わが友 本田宗一郎

わが友 本田宗一郎

わが友 本田宗一郎 (井深大の本)

わが友 本田宗一郎 (井深大の本)

  Amazonレビューより

 本田宗一郎さんと井深大さん。この二人は共に会社(ホンダとソニー)を創立し、これを世界でも有数の会社に育て上げたわけであるが、読んでみるとまさかここまでに関係が深かったとは思わなかった。それだけに、井深さんの証言は説得力があると思う。


 又、「ものを作ることが充実感を得られる仕事である」と二人が言っていたように、「ものを作る」ことは如何に素晴らしいことなのか、その神髄も教えてくれる内容である。

 既に井深さんも亡くなったため、この本の目的は創設者が親友のことを語るものから2人の創業者がどの様にしてものづくりを極めようとしていたのかの記録に変わったが、これからの日本社会に置いてものづくりは何故大切かを良く著しているので、是非これは多くの人に読んで欲しいと思う。

受け継がれるDNA

本田宗一郎亡き今も、その思想は"ホンダイズム"として脈々と受け継がれている。

以下の本はサービス開発に苦心している人にオススメする。

ホンダ イノベーションの神髄――独創的な製品はこうつくる

ホンダ イノベーションの神髄――独創的な製品はこうつくる

 Amazonレビューより

熱く、かつ実践的な本である。ホンダのイノベーションの神髄が良くわかる。ホンダの真似をすれば誰でもイノベーションが実現できる・・・といったノウハウ本では決してない。「本質」とは何か、企業の技術者の「働き甲斐」とは何かを、筆者ならではの(決して、どこかで聞いたことがあるような言葉ではなく)心の底から出てきたと思われる言葉の数々に圧倒される。イノベーションを理論的に考察した本は数多くあるが、これほど納得できる本は初めてである。

 

以上です。

沢山あるので全てを読むことは難しいと思います。

なんとなく興味が湧いた本を1冊読んでみて、良いと思ったら他のも読んでみれば良いんじゃないでしょうか。

 


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